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新着!アンダース・フレデリック・スティーン

2018.05.18 Friday

仏ローヌからアンダース・フレデリック・スティーンの新着2本です!

これまで、Foxy Foxy Nature Wild Lifeのドメーヌ名としてご案内しておりましたが、2016年ヴィンテージよりアンダース・フレデリック・スティーン個人の名前でリリースすることになりました。
以下インポーター資料にジャン・マルク・ブリニョと別の道を進むことになった理由が書かれていますので是非ご参考にしてください。

Il va ca va- Je vais, je sais 2016 / Anders Frederik Steen
イル・ヴァ・サヴァ・ジュ・ヴェ・ジュ・セ
(カリニャン40%、ヴィオニエ40%、シャルドネ20%)
Let’s eat the world we want to live in 2016 / Anders Frederik Steen
レッツ・イート・ザ・ワールド・ウィー・ウォント・トゥ・リヴ・イン
(カリニャン20%、シラー20%、グルナッシュ20%、ソーヴィニョン・ブラン40%)

 

 

<イル・ヴァ・サヴァ・ジュ・ヴェ・ジュ・セ2016>
ローヌの生産者ル・マゼルの葡萄を使用しております。12日間のマセラシオンの後、ファイバータンクで9ヶ月の発酵。2017年3月に澱引きし8月1日瓶詰め。
ジャン・マルク・ブリニョ氏と袂を別ち造った記念すべき初ヴィンテージ。
「彼はこのまま進む。いいね。そして僕も(僕自身の道を)行く。」という意味かと思います。イル(彼)とはジャン・マルク・ブリニョ氏のことで、このワインにはワイン造りにおいて多くの大切なことを教えてくれた氏に対する、感謝の意が込められています。
淡い鮮やかな赤色。熟した赤すぐりやフランボワーズ、クランベリーなどの小さな赤い果実の香りや風味が感じられ、果実の印象に調和したような溌剌とした酸があり、また白葡萄が入っていることで瑞々しくより軽快な飲み心地です。これからの暑くなる時期に欲するようなクランベリージュースを想わせる甘酢っぱい果実味や酸は、軽く冷やしてより軽快に、屋外などの空気を感じながら楽しむような想像をかきたてます。アルコール度数も11%程度ということもあり負担がなくスムーズで、ついつい飲み進めてしまうような仕上がりです。

 

<レッツ・イート・ザ・ワールド・ウィー・ウォント・トゥ・リヴ・イン2016>
ローヌの生産者ル・マゼルの葡萄を使用しております。18日間のマセラシオンの後、オークのフードルで9ヶ月の発酵。2017年3月に澱引きし、8月3日に瓶詰め。
(この解釈で正しいかどうか確信はありませんが)食べ物や飲み物で地球の環境を変えることができる。みんなでアクションしよう!といったメッセージではないかと思います。このワインはソーヴィニヨン・ブランの40%が絶妙に効いています。
アンダースが現実的な思想の持ち主であることが、2つのワインに表れているなと思います。
僅かにエッジに紫が見られる中程度の赤色。抜栓直後はやや果実香が控えめながら、徐々にブルーベリーなどの黒系果実を想わせる香りがあがってきます。
セパージュの構成からするとしっかりとした味わいを想像しがちですが、色合いや香りからも見て取れるように軽やかな仕上がりです。
香りは黒系果実のニュアンス主体でしたが、口に含むとグレナデンなどの赤い果実味も混ざりあうような軽いタッチで、酸はすっと抜けてくような軽快さがあり瑞々しさを感じさせます。優しい甘みと共に果実味はゆっくりと広がり、舌には黒葡萄の果皮を噛んだ時のようなタンニンが僅かながら残ります。
一つの液体のなかで白葡萄と黒葡萄の良い部分がうまく調和し、抑揚を感じさせるような印象を受けます。開いてくると全体のバランスが整っていき、酸はしっかりとしながらも角が取れたように円みがでて、より果実味や甘みを引き立ててくれます。

Foxy Foxy Nature Wild Lifeを立ち上げたジャンマルク・ブリニョとアンダース・フレデリック・スティーンは、2015年の醸造を最期にそれぞれが違う道を歩むことになりました。目指すワインのスタイルや価格帯などが微妙に異なり、考えの差を埋めることが難しいとお互いが判断したためです。
ジャンマルクは安い価格帯で多くの方々にとって親しみ易いものからコアなファンが求める個性的なハイエンドモデルまでをいくつか造ることを提案していたのに対して、アンダースの考えは中間の価格帯で多くの人から受け入れられる、使い易いスタイルのワインを主体とすることでした。アンダースは、「ジャンマルクは良い友人であり、ワイン造りについて沢山のことを教えてくれた恩人でもある。彼に対しては感謝の念に堪えない。」と述べています。

Posted by 坂田 智広