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レ・ヴィーニュ・ド・ババス、パトリック・デプラ、グリオット

2018.04.03 Tuesday

レ・ヴィーニュ・ド・ババス(セバスチャン・デルヴュー) 、パトリック・デプラ、グリオットの新着です!

仏ロワールから元グリオットのセバスチャン・デルヴューとパトリック・デプラ、そしてグリオット時代のワイン1つを含む計5アイテムとなります。下記のインポーター資料をご参考にしてください。
それぞれ少量の入荷ですのでお早めにどうぞ。

 

「ラ・グリオット」
(2000年から2010年までセバスチャン・デルヴューとパトリック・デプラが2人で醸造を行っていたドメーヌです)

 

○Navine 2015 / Les Vignes de Babass [白]
ナヴィーヌ / レ・ヴィーニュ・ド・ババス
(シュナン・ブラン)

中程度の黄色。熟したリンゴや白ブドウなどの果実の香りに加え、ナヴィーヌの特徴的な砂糖を軽く焦がした糸飴(シュクレフィレ)のような芳ばしさが感じられます。ピリピリとしたガスが僅かに舌先にあたりますが、風味はフレッシュ感というよりは落ち着いた印象で、芳ばしさと軽く酸化したリンゴの様なニュアンスがマッチしています。やや乳酸的な円みと旨味がじんわりと広がり、甘さが控えめで酸がしっかりとした海外のリンゴのような風味が余韻に残ります。2、3日の時間の経過で果実味はより酸化傾向になり、擦りリンゴや熟したリンゴの蜜などのような風味が増し、色合いだけでなく味わいにも深みが増していくように感じられます。

 

○l’Abordage 2015 / Patrick Desplats [白発泡]
ラボルダージュ / パトリック・デプラ
(シュナン・ブラン、ソーヴィニョン・ブラン、シャルドネ)

やや濁りのある淡い黄色。細かなガスが持続的に瓶底から舞い上がります。フレッシュな赤いリンゴや青リンゴ、柑橘系の爽やかな香りで
旨味の豊かな様子が香りからも伺えます。すりおろしたばかりの果肉入リンゴジュースに青リンゴやレモネードなどの爽やかな風味が混ざり合うようで、たっぷりのフルーツ感と旨味の両方を楽しめるような味わいです。2日目までは比較的ピチピチとしたガスが残っており、
フルーティーさと軽快さを楽しむことができます。3、4日と日を追う毎に酸化的な果実のニュアンスが加わり、抜栓初日のような爽やかな
フルーツの印象に比べ、熟したリンゴなどシードルを想わせる深い風味が強く感じられるようになっていきます。

 

○Epona 2014 / Patrick Desplats [白]
エポナ / パトリック・デプラ
(シュナン・ブラン、ピノ・ドニス)

仄かに濁りのある中程度の黄色。舌先に一瞬ピリッとしたガスが感じられ、エポナらしい淡いパイナップルやマンゴーにグレープフルーツや
早生みかんなどの柑橘果実の香りが混ざります。アタックに仄かな甘みが感じられ口当たりがよく、果実の中にフレッシュハーブや若葉の
ような爽やかさと、ドライハーブのような複雑さの両方が加わり口中に優しく広がります。そのため単調にならず抑揚を感じさせてくれます。果実味や味わいと一体感のある酸は瑞々しくスムーズな飲み心地へと導いており、仄かな甘い風味と果実の風味が鼻腔に抜け、余韻には僅かにカラメルのような芳ばしい風味が残ります。

 

○Homo Ca Coince 2012 / Patrick Desplats [赤]
オモ・サ・コワンス / パトリック・デプラ
(カベルネ・ソーヴィニョン)

ややしっかりとしたガーネットのような赤色。香りからでも完熟した葡萄だったことが伺えるほどです。グレナデンシロップのように凝縮した赤い果実の風味に、土付きの根菜などの大地を感じさせるようなニュアンスやフレッシュハーブなどの香りが混ざり複雑さを感じさせます。
ジューシーな果実感とそれに似た甘みがあり、中心をスッと抜けていくように酸が感じられます。芳醇な香りの割にミディアムなタッチで円みがあり、喉へ流れるまで滑らかな印象で、黒葡萄の果皮のようなタンニンがやや残ります。カベルネ・ソーヴィニョンらしい小気味良い青いニュアンスがボリューム感を整え、完熟した
果実の風味に爽やかなアクセントを与えています。カベルネ・ソーヴィニョンというセパージュの良いところを存分に感じられる仕上がりです。

 

○Caroline 2009 / La Griottes
キャロリーヌ / ラ・グリオット
(シュナン・ブラン)

約4年半ほど前に一度販売したアイテムで、当時は果実味よりもシャープな酸が先行している印象がありました。長い年月寝かせることにより果実味と酸は調和がとれ、より深みの増した味わいへと変化しております。
ウィスキーのような琥珀色で紅茶の茶葉のような澱が多く沈殿しています。やや酸化的なニュアンスで杏や梅酒の梅のような果実の風味は芳醇さを感じさせ、それに似た酸はしっかりとしながらも角がなく、干した杏のような仄かな甘みが感じられます。上質な梅酒や僅かに残るカラメルのようなビターな風味がコクと奥深さ感じさせ、引き込まれるような印象を受けます。樹齢100年を超える葡萄だからこその深みや複雑さを感じて頂けると思います。

 

フィーカのある上田市もそろそろ桜が満開です。今度の休みは昼からお花見ですねー。

 

Posted by 坂田 智広