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NEWリリース!フィリップ・ジャンボン

2018.05.25 Friday

フランス、ブルゴーニュのフィリップ・ジャンボンの久しぶりのリリース2本「バルタイユ」と「ガニヴェ」です。

一切の妥協のない彼のワイン造りですが、近年の不安定かつ極端化した気候の影響で、ほとんどの収穫量を失う年が続いています。納得のいかない年はリリースがないことが多いので待望のリリースとなります。

以下インポーター資料をご参考ください。

 

 

○バルタイユ 2011

 

フィリップ ジャンボンが久しぶりの豊作に恵まれた2011、ここ数年は単独でリリースされることがあまりなかったバルタイユです。

フィリップ ジャンボンは、バルタイユ(バタイユ + バルモン)、ガニヴェ、ロッシュ ノワールの3つの区画から主に赤ワインをてがけています。

バルタイユはなだらかな丘の中腹に広がるバルモンとバタイユという区画のガメイをブレンドして造られます。この2つの区画は同じ丘に位置しておりテロワールの個性としても劇的な差は無いということで基本的にブレンドをしています。

さて、気になるバルタイユの味わいですが、トータル6年以上の熟成を経ているとは思えないほどのみずみずしい果実味と酸味、フィリップ ジャンボンらしい力強いながらも素朴でピュアな野性味があり、果実の凝縮感と旨味がたっぷりと感じられます。まだまだ成長しそうなポテンシャルを秘めていてとてもスケール感の大きい偉大なワイン。

どこかノスタルジックで懐かしい味わいは、昔々のワインは皆こんな味わいだったのではと想わせるような奥行きがあります。

抜栓後も安定感は損なわれず、しっかりと芯の強さを感じさてくれる味わいが続き、恵まれたヴィンテージの強さを感じさせてくれます。

 

 

○ガニヴェ

 

ガニヴェはバルタイユのある丘の上部にある区画。例年、バルタイユよりも硬質な輪郭を備えたワインとなります。

2006年は、表示アルコール度数14.3%のワインながら、その色調は淡く、キルシュを想わせるような甘酸っぱいチェリー系の果実味があり、ほのかな揮発酸と深い旨味バランスがワインを心地よく身体に染みこませていきます。

儚げなようでいて、途方もなく長い余韻もあり、ある種の「悟り」や「禅」の境地を感じさせてくれるような気がします。

既にワインとしても円熟した削げきったワインとなっているため、抜栓後もその魅力が損なわれることなく長く楽しめ、フィリップ ジャンボンのワインのミステリアスなポテンシャルを見せつけてくれます。

 

○お馴染みのユンヌ・トランシュ シリーズもおすすめです。

フィリップ ジャンボンが、彼を慕う若手や新たにビオに挑戦する生産者を応援するスタイルで展開する「ユンヌ トランシュ」シリーズ。

当然ながら経験豊富なフィリップ本人のアドバイスをしっかり受け止めたワインたちなので、味わいは折り紙つきです。こちらのシリーズもぜひどうぞ。

 

Posted by 坂田 智広