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New!! Marie Bourdon & Julien Crinquand

2025.05.17 Saturday

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【ワインガイド更新!】
フランス ジュラからマリー・ブードンとジュリアン・クランカンの新着です!
マリー・ブードンは2020年よりジュラ地方のアルボワでワインを少量生産している生産者です。高校卒業後、ソムリエの資格を取り、その後2年間はパリのレストランで勤務していました。ワインを扱う者に興味を抱き始め、新しい世界を知るために1年間フランス各地を周り、様々な生産者の元で季節労働者として住み込みで働きました。こうして多くのワイン生産地を転々とした結果、最も彼女が魅力を感じた場所がジュラでした。その後、2016年から2022年までの7年間はラタ・ポワルで働き、2年目の2017年に彼と共にネゴスプロジェクトを立ち上げます。2020年には自分自身のワインを造るために個人で畑を借り、その3年後の2023年に独立しました。
醸造時に亜硫酸を含む添加物は一切使用せず、ヴィンテージ毎に天候と葡萄の状態に合わせて醸造方法も躊躇なく変えます。そんな彼女のワインはどこか穏やかで、主張は控えめ、繊細なタッチが心地よく、飲み手に負担を感じさせない飲み心地に仕上がる傾向があり、典型的にスケールが広い特徴を持つジュラワインとは少し異なるスタイルを持ちます。
次にご案内するジュリアン・クランカンは2019年よりジュラ・アルボワの隣町レ・ザルシュールでワインを造っています。ジュリアンは葡萄生産者の家系に生まれ、学生時代から畑仕事に携わっていましたが、2016年のある日、友人たちと訪れたピエール・オヴェルノワの試飲会で彼の熟成を経たワインを飲み、ピエールの話しを聞きながらその奥深い世界に触れます。「当時の私にとってこの経験は衝撃的であり、ワイン造りへの興味が芽生えた瞬間となりました。あのヴァン・ジョーヌの強烈に複雑ながらも繊細な味わいと、それに心を動かされた感覚は9年間たった今でも鮮明に覚えています。その後、昔から知り合いだったドメーヌ・サン・ピエールのワインをはじめとする、長期熟成型ワインの持つ複雑味に強く惹かれるようになりました。」と彼は話します。その頃、ジュラ地方では畑の取得が非常に困難になる中、ジュリアンは幸運にも家族から5haもの畑を受け継ぐ機会に恵まれ、ワイン生産者としての道を進むことを決意しました。すぐに学校で学んだ後、サン・ピエールとフィリップ・ボールナールの元で2年間研修後、2019年に自身のドメーヌを設立。翌年には、元パティシエールであるパートナーのシャルリーヌも加わり、現在2人で力を合わせてワイン造りに励んでいます。
じっくりと時間をかけたワイン造りをしており、彼らは焦ることなく、忍耐力と丁寧な仕事を心がけながら日々ワイン造りに向き合っています。2人の赤ワインは、ジュラ地方では比較的珍しく、少し力強い仕上がりです。濃い果実味とスパイス感が詰まった濃密なスタイルで、長期間熟成にも適しています。白ワインも同様に、しっかり熟した果実味を持ちながら、存在感や骨格を感じる酸味を備えたエネルギッシュな仕上がりとなっています。
これからが楽しみな新しい2生産者のワインをぜひお試しください!
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●マリー・ブードン
◯ヴィニル 2022 [白] (シャルドネ)


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●ジュリアン・クランカン
◯プティ・プランス 2023 [赤] (トゥルソー)


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◯キュヴェ・カプチーヌ 2022 [白] (シャルドネ)


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◯ピノ・プールサール 2022 [赤] (ピノノワール、プールサール)


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◯ラ・クープ・ド・プルー 2022 [赤] (プールサール)


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◯キュヴェ・カプチーヌ 2023 [白] (サヴァニャン)


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◯ラ・クープ・ド・プルー 2023 [赤] (プールサール)


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Posted by 坂田 智広